2018.03.12 15:30カルヴァン キリスト教綱要Ⅵイエスキリストは何故重い十字架刑という呪われた死に方をしたのか?それはアダム以来、人間は魂の死のゆえに罪を犯すことが必然となり、神の厳命である律法を順守できる者が一人も存在できなくなったからだ。 律法違反は即ち死刑に値する重罪だった。だから動物の命を自分の代わりとするため、罪を犯す度にいけにえが必要とされたのだ。 人間にとってそれはとても重荷で苦痛なのは当...
2018.03.12 15:25カルヴァン キリスト教綱要Ⅴイスラエルの民は神から律法を与えられたが、完璧に守れる者がただの一人もいなかった。アダムの時と同様、善悪を知る知識の実を食べたらあなたは必ず死ぬが、食べなければ永遠に生きると神は約束した。 律法も同じで、律法を守れば永遠の命があり、守らなければ必ず死ぬという原理だ。律法そのものは完全な義である。従って律法違反は死刑を宣告される。 だから神はイスラエル...
2018.03.12 15:20カルヴァン キリスト教綱要Ⅳ神がモーセに与えた律法、十戒とは、宗教的形式と生活の規範を定める戒律である。一ほかの神々があってはならない。ニ自分のために偶像を造ってはならない。三神の名をみだりに唱えてはならない。四安息日を守らなくてはならない。五両親を敬え。六殺してはならない。七姦淫してはならない。八盗んではならない。九偽ってはならない。十妬んではならない。―ユダヤ人が神に選ばれたのは、...
2018.03.12 15:15カルヴァン キリスト教綱要Ⅲアダムの罪により人の魂から自由意思が喪失した。つまり「原罪」による魂の「死」が生まれた。では人の魂(心、精神)とは何なのか?-人間が魂(スピリトゥス)と肉体から成っていることについて議論の余地はない。 魂というのは人間のより高貴な部分で、不滅(永遠)の本質存在であり、しかもこれは創造されたものであると私は理解する。 神の審判に対応して善悪を識別する良心は、魂...
2018.03.12 15:10カルヴァン キリスト教綱要Ⅱアダムとイヴに関する間違った認識。この二人の名前は誰でも知っている。多くの人、聖書を読んだことがある人でさえ、二人が蛇である悪魔に騙され、まるで毒リンゴを食べたゆえに、神に呪われエデンの園から追放されたかのごとくに理解している。 カルヴァンは二人の罪を、「善悪を知る知識の木」の実を食べたか、食べなかったかという「飽食」の問題と考えてはならないと語った。確かに...
2018.03.12 15:00カルヴァン キリスト教綱要Ⅰ 今からちょうど500年前ヨーロッパでプロテスタント宗教改革が起きた。周知の通りこれはヨーロッパにおいて歴史的一ページでもあった。当時のローマカトリック教会の腐敗と堕落、特に免罪符、お金を払い罪を赦してもらうという教会のやり方に、それは間違いだと唱えたのが、ドイツ人のマルティン・ルターだ。彼は1517年10月31日に九十五か条の提題を発表し、「信仰による義」...